京からかみの美しさに魅了

古くは1200年前より京都で受け継がれてきた京からかみの美しさに魅了され、当宿の床の間に飾られているパネル、2階寝室の襖には「京からかみ」が使われています。

床の間

 

京からかみとは

古来から主に伝統建築の装飾に使用されてきた唐紙。受け継がれてきた伝統の文様を、手で彫り上げられた版木に、雲母、胡粉、布海苔、顔料などを調合した絵具をのせ、上質の鳥の子紙に手のひらで擦り上げます。

現在も使われている版木で最も古いものは180年前、天保のものなのだとか。現在でも桂離宮やお宿近くにある角屋もてなしの文化美術館に揚屋建築など、数多くの建築物で、時を経てなお上品な京からかみを見ることができます。

美しい京からかみに魅了されるのは、京に伝わり、守り継がれてきた職人の技、手間を惜しまない丹念な製法にあるのかも知れません。

お宿の京からかみ

京からかみの伝統文様には、一つ一つ異なる意味合いがあります。その意味合いを踏まえつつ、お宿の名でもあるおおぞらに繋がり、またコンセプトにも合う文様を選びました。

それぞれの文様が個性を主張しながらも、築80年以上経つ京町家の古き良き趣と調和しています。

京都のほんまもん

宝尽し

1階奥の間の床の間に飾るパネルは宝尽しの文様です。中国の「八宝」思想に由来しているそうですが、縁起物が一面に配され、その端祥にあやかる願いが込められています。
お宿の八宝尽しは、深い色の空をイメージした藍色の紙の上に光の加減で輝きが異なる銀色で擦り上げていただきました。縁起にあやかり、お客様に良いことが続くようにと願いを込めています。

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大雲

空に様々な表情で浮かぶ大雲は、大地の豊穣を表しています。実りに繋がる雲が良い事を運ぶとされ、運気上昇を願う文様です。

2階にある2部屋の寝室のうちの1室は、澄み渡る青空をイメージしています。落ち着いたブルーグレーの紙に雲を象徴する白色で擦り上げていただきました。清々しくも心が落ち着く空を眺めるようにおやすみください。

2階寝室(華の間)

梅の丸

厳寒を耐え忍び、春一番に咲く花のため、縁起が良いとされています。寒中花を咲かせるため、清らかな気品と美しさを表現し、梅の木を丸くデザインした格調の高い丸紋は、永遠、縁(円)、和(輪)などを意味する縁起のよい形です。特に公家に好まれていた京都らしい文様です。

宿のお庭にも梅が植えられていることから、梅の丸を選びましたが、皆様の良いご縁が続くことを願っています。


製造・販売

京からかみ 株式会社 丸二 http://www.maruni-kyoto.co.jp/

ギャラリーで、文様はもちろん、紙色・擦り色まで相談しながら、オリジナルの京からかみを製作していただけます